シニアスイミング

フィットネスで泳ぐための優雅なクロール1 息継ぎのコツで楽に長く

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あなたはこんなお悩みありませんか。健康のため、ダイエットのためにフィットネスで優雅にクロールで泳ぎたいな。でも、25mも泳いだら、息が上がってしんどい。少なくとも50m~100mは楽に泳げたらいいな。

そんな方の最大の課題の一つは息継ぎではないでしょうか。もっと楽に息継ぎができたら、両側呼吸ができたら、もっと長く泳げるのに。今回はそんな方に向けての息継ぎのポイントを紹介します。

クロールの楽な呼吸 四つのポイント

水を飲んでしまわない息継ぎ

まず一つ目、水が口に入ってしまう理由、息継ぎの際に水を飲んでしまう理由について紹介します。息継ぎの際に水を飲んでしまうという方、多いのではないでしょうか。何と、実は私もたまにやります。

これは疲れてる時に、私は結構やってしまいがちなんです。どうして水を飲んでしまうかって言うと横を向いて呼吸しているからなんです。でも、息継ぎの時って横を向くのが正しいんじゃないの?って思いますよね。

それはそれで、確かに間違ってはいません。横を向くのは正しいんですけど、横と言っても、斜め上の横なのか、後ろの横なのかっていう、いろんな横があるんですね。で、その中で私が水を飲まない息継ぎとしておすすめする方向があります。

それは、横、後ろ、上、全て掛け合わせたものです。ん?どういうこと?って思いますよね。横を向くのは正しいです。ただこの時、体も全て横を向かせます。頭だけ横を向くのは絶対にやめてください。

頭だけだと、どうしても横以上には向けないですよね。そうなのです。上まで向くことができないんです。ですから、体ごとまずは横に向けてください。真横かもしくはちょっと上ぐらいまでです。

体をそこまで向けたら、頭も自然と横のちょっと上ぐらい、斜め上ぐらいを見ると思いますので、その流れでちょっとだけ後ろを見てください。そうすると、口が完全に水面から上に上がっているわけなので、確実に息を吸うことができます。

どうしても息継ぎの際に口に水が入ってしまう方、水を飲んでしまう恐怖があるという方は、是非そこまで体を上に向けてやってみてください。

体が沈まない息継ぎ

二つ目、息継ぎの際に逆に頭が沈んでしまったり、体が沈んでしまう方という方に向けてお話します。これにはいくつか理由があります。腰が硬かったり、手に力が入りすぎてしまっているのです。

このような方は、呼吸の際に頭が上がらなかったり、体が沈んでしまいます。そういう方に効果的な方法はローリングです。ローリングがしっかりできれば、多少腰が曲がっていようが、なかなか脱力して泳げないという方でも、確実に息継ぎができます。

普通、ローリングは45度とか、ちょっと横向く程度でいいと言われています。しかし、あえてそういう方は思い切って上を向くぐらいローリングしないと、どうしても息継ぎは上手くいかないです。

そして息継ぎの際は、どちらかまず得意な方だけでいいです。やり過ぎじゃないかと思うくらい上を向いてローリングをしてください。頭だけで動かすのはやめましょう。それは、首が痛くなったり、肩が痛くなったりしてしまいます。

全身で骨盤からローリングをかけてください。そして、体が沈むもう一つの原因としては息の吐きすぎです。泳いでる時に息を止める時間があまりにも少ないという方は、どうしても体が沈んでしまいます。

その状態で息継ぎをしてしまっているので気をつけてください。息を吐く時間は短くして、息を止めておく時間をできるだ長くするようにしてみて下さい。そうすることで体が沈むのを防げます。

体を伸ばす息継ぎ

三つ目、息継ぎの際に反対側の腕が沈んでしまう理由です。これは、呼吸してる時に伸ばしている方の手がどうしても沈んでしまうというものです。これは、私もすごく気持ちは分かります。

どういう時に分かるかと言うと、私は右側呼吸が苦手なんですけど、右側呼吸をしてると下がります。どうしてかというと、一番大きな理由としては右側ローリングが苦手なんです。ローリングにも苦手な方向があります。

通常、右利きの人は右側に右側のローリングが得意で、左側が苦手っていうことが多いです。なぜか私は右利きなのに右側ローリングが苦手なんですが。たまに両側OKっていう方もいらっしゃいますが、ほとんどの人は左右に差があります。

どちらかが得意で、どちらかが苦手です。そして息継ぎの際にどうなるかというと、体を頑張って支えようとして、伸ばしている方の手に力が入ってしまいます。これは本能としてなってしまうので、ちょっと仕方ない部分もあります。

しかし、何とかしてそれを抑えなければなりません。その方法として二種類。まず、伸ばしている方の手には極力力は入れないで体を押さえ込もうとしないことです。そして二つ目は、先ほども言いましたロリングをめちゃくちゃかけること。

こうすると、その伸ばしてる方の手に力はかかりにくくなります。しかし、基本的には左右のうちどちらか一方のローリングは皆さん苦手なはずなので、何度もローリングの練習を重ねていくしかないです。

両側呼吸は必要か

四つ目、両側呼吸は意味があるのか。これはずばり、私は意味はそこまでないと思っています。特にフィットネスレベルで水泳をされるという方。例えば、ちょっと運動したいために、ダイエットしたいためにクロールを泳いでるという方。

そういう方にとって両側呼吸は別に意味はないでしょう。よく両側呼吸をやる理由としては、左右のバランスが取れるようになるからと言います。しかし、完全に左右のバランスが取れるということは、殆どないと思ってください。

結局ほとんどの人は、片側が得意でもう片側は苦手なのです。それを何度も練習したからといって、結局苦手と得意は出てきてしまいます。ですから、ちょっと苦手の度合いが減るぐらいだと思ってください。

それをやったからといって、バランスがそこまでよくなるわけでもないです。だとすれば、フィットネスとかダイエット目的でやるんだったら、得意な方だけの息継ぎをいっぱい練習すればいいですよね。

それで完璧に水も飲まないし、沈まないし、ちゃんと息も吸えるようになればそれでOK。そして次に、長く泳ぐためのテクニックを身につけていった方がいいですよね。

苦手な方の息継ぎを練習したからといって、そこまで泳力が向上するわけではないので、割り切ってしまいましょう。

おすすめの練習方法

おすすめの練習方法を二つを紹介します。まず一つ目はサイドキックです。体を完全に横に向けて頭を上げたまま、片方の手は伸ばして、片方の手は気をつけでキックをしていきます。最初はこれ、結構沈んじゃうと思います。

特に苦手な方なんかは、足が沈んじゃうと思います。そういう時はビート板を使ってやってもいいです。伸ばしてる方の手をビート板に乗せながらサイドキックをやってみてください。そして慣れてきたらビート板を外してみる。

伸ばしている方の手が安定的に沈まなくなれば、しっかりサイドキックができたという証拠です。この練習で、息継ぎの時の体制の維持ができます。体ごと横に向けるローリングも兼ねての練習です。

体を横に向けたまま泳ぎ続けるということで、呼吸が安定したローリングもしっかりできるようになります。是非、この体勢をキープして泳ぐというのを身に付けてみてください。そして、この頭を上げた状態なんですが、これも真横は見てないです。

ほとんど上をみています。目線としては、上からちょっと後ぐらいを見ています。そんなにがっつり後ろを向く必要はありませんが、目線だけちょっと後に送るようなイメージです。

続いて二つ目はキャッチアップクロールです。先程のサイドキックがもうできたという方は、ぜひ息継ぎを意識したキャッチアップクロールをやってみましょう。呼吸を意識しては二回に一回の息継ぎか、苦手な方はまず四回に一回とかからやってみてください。

この息継ぎは片側の得意な方だけやってください。両側やっちゃうと、意識することがたくさん出てきてしまいます。ですから、まずは得意な方から呼吸をしてください。キャッチアップクロールは、前で両手が揃ってから反対の手を回し始めます。

両手をタッチする必要はないですが、両方とも水の中入ってきたら、反対の手を回してください。そして呼吸する時に、先ほどのサイドキックの体制が取れるようにしてください。

そしてその時、伸ばしてる方の手ができるだけ沈まないように意識してみてください。ちょうど回している手が太ももにタッチしたときにサイドキックの体制になります。

キャッチアップクロールは、進み自体はそんなにいいものではありませんので、ゆっくりやってください。

まとめ

今回はフィットネスでクロールを泳ぎたい人に向けて、息継ぎに特化したお話を紹介しました。フィットネスで泳ぐのであれば、ある程度は長い距離を泳ぎたいですよね。そのためには、何はともあれ楽に息継ぎができることでしょう。

そしてこれ、初心者の方にもとても有効です。実は私の娘達にも最初に教えました。そもそも息継ぎができなければ長い距離を泳げません。そうすると面白くないんですね。もちろん、これでスピードが上がるわけではありません。

しかし、スピードがでなくても長く泳げれば自信につながります。娘達もゆっくりではありますが、初めて25mを泳ぎ切ることができた時は、これでしっかり息継ぎができるようになったからでした。

次回以降、さらにもっと楽に、効率よく長距離を泳ぐためのコツについてお話ししたいと思います。まずは、この息継ぎを是非練習してみて下さい。

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